変形性膝関節症(ひざの痛み)の症例です。
50代 女性

ひざの痛みが出るようになってから
整体や整形外科など行ってみたが良くならないので
漢方薬で治したい!!

どんな時に痛みが出ますか?変形性膝関節症、ひざの痛み
□階段(特に下り)がつらい
□動き出しが悪い
□歩くときに少し痛む
□ひざを伸ばすと痛む
□運動した後、翌日まで悪い

糸練功でチェック

患部(ひざの内側)の反応
①胃 陽証 0.5合
②胃 陰証 0.8合

①の反応に対し、ひざの炎症をとる漢方薬を選定。
②の反応に対し、筋肉の緊張をほぐす漢方薬を選定。

治療のポイント

問診と体質・生活習慣からお伝えした養生法は、、、

食養生
・もち米類(せんべい、おこわ、赤飯など)やお菓子(白砂糖)は痛みが悪化するためなるべく避ける

生活養生
・なるべくひざに負担がかからないような生活をしましょう。
(ただし、家事や仕事があるので仕方ない部分もありますので、できることから)

・今回の漢方薬は効果をより良くするために熱湯に入れて飲んでください。


30日後
毎週バレーボールをやっていてその後はいつもひざの痛みがひどくなっていたが、
最近は痛みが違う気がするとのこと。
全体的に痛みは軽くなっている気がするが、まだ痛みはつらい。


14日後

□階段(特に下り)がつらい ← 楽になった
□動き出しが悪い ← 少し良い
□歩くときに少し痛む  ← 少し良い
□ひざを伸ばすと痛む ← 楽になった


30日後

〇 全体的に楽になってきた
〇 小走りできるようになった
〇 忙しく動きまわってもその後痛くならなくなった

今回の症例の方は、
家事や親御さんの介護で毎日ひざに負担がかかっているうえに、
毎週バレーボールをやっていました。
階段の往復も多く、ひざに良くない環境です。
さらにはついついせんべいを食べてしまう。
こういった場合、効き目が出てくるまでに時間がかかります。しかし、今回の患者さんのような環境にある方は割と多いと思います。
漢方薬は体質改善も兼ねながらの治療になりますので、
だいたい2ヶ月で結果が出ます。
状況に応じて漢方薬を変更しながら治療していきますので、
一緒にがんばりましょう。