眼疾患の症例です。
70代 男性

眼が腫れぼったくて気になる

昨年の9月に眼底出血(右目)、不安になり病院を受診。
その後毎月アイリーヤ注射を打っているが効果はよくわからないとのこと。

痛みはなのですが、眼が腫れぼったい気がして見えにくいとのことで相談にいらっしゃいました。

黄斑変性症があり、右目だけでみると一部が歪んで見えるそうです。
眼圧は異常なし。

もともと視力は低く、テレビを長時間見る日もあるとのことで、眼精疲労も見受けられました。
眼の周りの血流が悪くなっているようでした。

糸練功でチェック

眼(右)の反応 苓桂朮甘湯加車前子黄連細辛証

また、血流を良くすること、血管を丈夫にすることを目的に田七人参末も一緒に飲んで頂くことに。

2週間後。
眼の腫れぼったさは消失し、眼も見えやすくなったと喜んで仰いました。

また、漢方薬を飲む前は後頭部右側が鈍痛(重い感じがしてじーんと痛い)がしていたのがすっかり良くなったそうです。

しかしまだ油断できないので漢方薬は継続中です。

治療のポイント

眼病は酸化(活性酸素)が原因で悪化・発症することが特に多いように思います。

眼底出血は目の毛細血管が破裂することで起きますが、これも血管がもろくなっている証拠です。

養生としましては
・眼の酷使をさける
・乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)をさける
・砂糖を過剰にとらない
・悪い油をとらない
などがあげられます。

また、食事中によく咀嚼(噛む)ことで眼に良いホルモンであるパロチンが出やすくなります。

これらの養生を実践して頂くと、漢方薬を飲むだけよりもより速い改善が期待できます。

今回の薬方は煎じ薬(1日分600円)にてお出ししました。
煎じ薬の方が効き目がよく、また胃腸への負担も少ないのでおすすめです。

一般的な血流を良くする漢方薬出血時に使うとより出血がひどくなり危険です。
この方は病院で様々な薬を飲まれているため、その飲み合わせも気をつけなければいけません。
田七人参には止血作用もあるため、この症状にとってはうってつけかと思われます。
※田七人参は同価格帯でも品質に大きな差があることが多いと言われていますので要注意。