出産後の神経症の症例です。
30代 女性
2015.08.13

出産後に仕事を再開したら体調不良に

□不眠症状:寝付きが悪い
□へそのあたりの動悸(朝と夜に多い)
□冷えのぼせ(上半身は熱いのに足は冷えている)
□頭痛

「仕事のストレスが影響して症状が強く出ているのかな?」と思い聞いてみたのですが、「仕事は楽しくやれていてストレスは感じていないです」とのお応えでした。

ただ、仕事に時間を割く分、家に帰ってからの家事などに対し「ちゃんとやらなきゃ」という気負いはあったそうです。

不眠に関してはとにかく寝付きが悪く、あくびが出て眠れそうなのに寝付けず「このまま眠れなかったらどうしよう」と不安になってしまっていました。

問診と糸練功の結果から、以前から服用している漢方薬に加え、気のめぐりをよくする漢方薬を追加しました。

そして5日後。
「すっかり眠れるようになりました!」と大変嬉しそうに仰ってくださいました。
動悸も出なくなり、冷えのぼせも消失。
2種類の漢方薬を状況にあわせて調節して飲んでいくことにしました。

続けて漢方薬を飲んでいると、なにかのきっかけで強く出た症状に対しても直るスピードが早いことが多いです。

今回の症例の方も普段からホルモンバランスの乱れによるイライラや頭痛のために漢方薬を毎日飲んでいたため、
今回の強めの症状(特に不眠と動悸)もご本人の予想以上に早く治りました。

漢方薬は即効性がないと誤解されることが多いですが、こういったストレスが介在する症状に対しても、漢方薬で速やかに解決できることはよくあることなのです。

不眠や動悸は精神的ストレスによる自律神経の乱れから症状が悪化することが多いです。
また、不眠や原因不明の動悸が数日にわたって続くと「このまま良くならなかったらどうしよう」「死んじゃうかも」と不安になる方も大変多いです。

心のケアにも漢方薬。
不安が軽くなったようで、良かったです。