不安と頭痛が主な不定愁訴の症例です。
60代 女性

毎日いろんな症状が出て大変

「つらい症状がほぼ毎日。誰にもわかってもらえないのでつらい」
当薬局で漢方治療をされている方からのご紹介でいらしゃいました。

つらくてなんとかしたい症状は、
頭痛・不眠・不安感・高血圧・腰痛・肩こり・首こり

病院でとことん検査しても全く異常がみられず「自律神経ではないか?」と言われたそうです。
※西洋医学が主たる病院で原因不明でも漢方の見方では原因を推測し治癒できる場合が多いのでご相談くださいね。

今までいろいろな健康食品を試してきました。
飲み始めて2~3日は効いている気がするが、飲み続けていると効かなくなり症状が元に戻ってしまう。
いまはグリナとレスベラトロールを飲んでいるが気休めだと仰いました。

症状としてはのぼせ感もあり、これらの原因不明、自律神経失調と思われる症状は夕方の5時から悪化してくるそうです。

夕方5時になると急にのぼせが来たり、はたまた急にゾゾっと寒気がきたり極端な症状がでます。
そのころから後頭部の頭痛や首肩のこりもひどくなります。
血圧は調子が悪い時に測ると上(収縮期血圧)が170mmHgまで上がります。

睡眠の状態

寝付き:悪い。0時頃布団に入るけど3時くらいまで眠れない
中途覚醒:あり。目覚まし時計をセットした時間よりも早く目が覚めてしまう。
夢:よく見る。ほぼ毎日内容を覚えている

糸練功でチェック

脳ストレスの反応① 四逆散加黄連芍薬証
脳ストレスの反応② 桂枝甘草竜骨牡蛎湯合半夏厚朴湯加香附子証

顔つきや仕草、話し方などはほんわかとして柔らかい印象ですが、その奥に強い緊張があるように感じました。
漢方薬2種の補助として雲竜仙スクアレンも併用して頂きました。

漢方薬を飲んで2週間後
様子を伺うと「なんとなく良くなってきている気がします」とお応えになりました。

睡眠に関してはまだ寝付きは悪いが、途中で起きない日があったことに驚いていました。
しかしもっと驚いたことは、今までは朝起きると手のひらに爪の後が深くつく程睡眠中にこぶしを強く握りしめていたのが、ここ最近はなくなったそうです。
やはり、よほど緊張されていたのだと思います。

首こりと肩こり、たまに出る腰痛はまだ変化を感じないそうです。

また、気力が出てきて炊事や洗濯、掃除が少しずつですができるようになってそうです。
今までは無気力だったので散らかっているのを見て見ぬふりをし、できない自分を責めていたそうです。
そして自分の体調が一向に治らない不安、誰にもわかってもらえない孤独感に苛まれていたそうです。

糸練功によるチェックでも改善傾向であると確認できたため漢方薬は同じものを継続して頂きました。
つづく