ストレス × 疲労 × 悪い夢
ストレスによる不眠(悪夢)の症例です。
32歳 女性
今回の症例は、以前に子宮頚部異形成の再発予防で漢方薬を飲まれていた方のその後です。
異形成の方は漢方薬を飲んでから病院で数回検査をされ、再発の可能性なしということで漢方薬も終了しました。
しかし、体調がすぐれないということでそちらを治すために漢方薬を飲んでいました。
漢方薬を飲まないと悪い夢を見る
主訴は「疲れ」「だるさ」
具体的な症状としては
・すぐ眠くなる
・生理前にイライラする
・寝付きが悪い
・寝起きがスッキリしない
・とにかく疲れやすい
問診と糸練功から脾を強める漢方薬を選定し飲んで頂きました。
1週間ほどして様子を伺うと、睡眠に関してはかなり改善とのことでした。
それからさらに3週間で疲れもかなり楽になったようです。
しかし、昼の分の漢方薬を飲み忘れると疲れがひどく、
夜の分の漢方薬を飲み忘れると悪夢を見るとのこと。
カラダが楽になってきて「もう放っておいても治るかな」「漢方薬飲まなくても大丈夫かな」
と思っていたそうですが、やはり飲まないと症状が出てしまう。
ここで気になるのは「では、漢方薬は一生飲まなければいけないの?」ということでしょう。
もちろん答えは「NO」です。
問診のみの場合では「漢方薬を減量するタイミング」または「やめ時」を見極めるのが至難かと思います。
しかし、糸練功によるチェックを併せて行うとそれを客観的に評価することができます。
「症状が消失したけど、まだ完全には体質改善されていない」
このタイミングで漢方薬をやめてしまうと、また症状が出てしまいます。
ここからもう少し、がんばって漢方薬を飲んで頂くとめでたく『卒業』となります。
こういった話を伝えたら、忙しいながらもしっかり飲むようになり、
その後は体調が良いとのことでした。
「治ったから漢方薬をやめる」という判・タイミングもとても大事なのです。