40代 女性
胃の調子が悪いということで相談にいらっしゃいました。

胃が張って何も食べられない、水も飲めない

数日前からの調子が悪い。
食欲はあるのに、食べるとすぐにお腹がパンパンになってしまうといいます。

最近ではナスの天ぷらを食べた時に特にひどくなった。
ひどい時には水も飲めないほど苦しいそうです。

問診と糸練功でチェックし、不要な水を排泄し胃の機能を高める漢方薬を飲んで頂く。

14日後
漢方薬を飲むと、しばらくは調子が良いがまた不快な状態に戻ってしまうとのこと。
対症療法としてはよく効いているようですが、原因を直すまでには至っていないようでした。

そこで、改めて問診してみたところ食物アレルギーが関係していそうでした。

糸練功で食物アレルギーをチェックすると、ナスはもちろんアーモンドイチジクエビが強く反応しました。
「これらの食品をよく食べていませんか?」と聞いてみたところ「アーモンドとイチジクは更年期障害に良いと聞いたので毎日食べてます」と仰いました。

早速アーモンドとイチジク、そして油ものを食べないようにして頂き、胃の機能を調節する漢方薬を飲んで頂きました。

14日後
「胃はすっかり元に戻りました」と喜んで仰いました。
「体に良いと思っていたのに、ショックでした」とも。
なにはともあれ、元気になったようでよかったです。

治療のポイント

胃の不調の原因は食物によるものでした。
食物アレルギーと言うと蕁麻疹が真っ先にイメージされますが、体の中で起きている人も少なくありません。
今回の症例の方のように胃が張って食べられなくなる場合もあれば、下痢する場合も。

食べるとのどがかゆくなるだとか、食べると胃がイライラする。
といった症状はアレルギーの可能性が高いです。

当店の相談で多いのが「〇〇は体に良いから毎日食べています!」の〇〇が実はアレルギーだったというパターンです。

しかし、トマトアレルギーの人が健康に良いからといってトマトを食べても体は悪くなる一方です。
いくらその成分が体に良いと言っても、それもひとそれぞれなのです。

胃は体の中心、人間は食べたものでできています。
胃が疲れていたら消化機能が落ちて栄養の吸収がされにくくもなります。

季節や体調によっても食べるべき食品、避けるべき食品は変わります。
正しい食養生をしていると、それだけでも病気が治りやすくなります。

ご自身の隠れアレルゲンを知りたい方はお気軽にご相談くだいさいね。