10歳 男性

自ら宿題をやるようになった

注意欠陥の症例です。
集中力がなく、席に座っていられないのが漢方相談のきっかけでした。
前回までの経過はこちら

漢方薬を飲む以前は、母親に言われないと宿題をせず、しかも何時間もかかっていたそうです。
それが今では30~40分でできるようになった、と親子で喜んで仰いました。

漢方薬を飲み始めて1ヶ月が経過

集中力に関しては相談にいらっしゃるたびに改善がみられ良い調子でした。
ただ、最近になって朝の小便の失敗が多くなってきたといいます。
前回までは良かったのに、ここにきて失敗の回数が逆に増えてしまいました

糸練功でチェックし、漢方薬の種類を変更
飲むタイミングも、寝る前から帰宅時に変えてみることに。

3週間後。
「失敗することがほとんどなくなりました。」
「平日は全くなくなり、休日に遅くまで寝ていると失敗することがあります。」
と仰いました。

糸練功による合数もあがってきているのでこのまま漢方薬を継続して頂くことに。
最近は「算数が得意になった!」と喜んでいました。

治療のポイント

漢方治療を行っていると、
最初の主訴(いちばん治したい症状)が改善または消失したときに、新しい症状が出てくることがあります。

今回の症例では、注意欠陥を直したら心因性の頻尿(昼夜)が出てしまいました。
さらに、同じ漢方薬を飲み続けていると、一時的に悪化しおねしょの回数が増えてしまいました。

本人も「もういやだ」と漢方薬を飲みたくない素振りを見せます。
母親もこのままでいいのか不安です。

ひとつの薬方で完治までいくこともあれば、途中で薬方が変わることもあります。
『飲んでみて改善されたらずっと同じ漢方薬を辛抱強く飲み続ければ良い』
と、うまくいくケースばかりではありません。

むしろほとんどの症例で体質が変わるに連れて漢方薬の内容を変更していっています。

これも漢方薬の妙、魅力ですね。
病名漢方では治らなかったお悩みも改善できるかもしれません。
あきらめる前にご相談くださいね。