アスペルガーにも漢方薬

アスペルガー症候群の症例です。
30代 男性

人とのコミュニケーションが苦手です

物心ついたころから症状はあったが、最近になって周囲から言われ病院へ。
ADHD・アスペルガーと診断されたそうです。

治したいところ

複数人と話していると次第に声がききとりづらくなりコミュニケーションがとれなくなる。
そそっかしい(テンパりやすい)
勘違いが多い
長時間座っているのが苦手。座っていると肩がこる。

体質チェック

・疲れやすい
・気の落ち込みやイライラが強い
・小便の回数が多い
・立ちくらみしやすい
・手足だけ冷えが強い

糸練功でチェック

脳ストレスの反応① 苓桂朮甘湯合竜仙牡蠣仙証
脳ストレスの反応② 半夏厚朴湯加甘草証

漢方薬を飲んで2週間後
「人と会っている時の緊張が緩和してきている」と仰いました。
気の落ち込みイライラ減ってきているとのことです。
小便の回数も減りました。
冷えも弱まり体が全体的に温かくなっているのを感じるそうです。

2週間という早い期間で自覚する症状の改善が多くみられました。
改善傾向にあるので漢方薬は継続中です。

養生のポイント

睡眠

寝起きが悪く、休日はダラダラしている。

→改善の提案:休日でも平日と同じ時間に起きるようにしてください。
睡眠は脳自律神経に大きく影響します。
睡眠の養生の基本は早寝早起きです。

食事

昼食はコンビニ弁当インスタント食品が多く、家での食事も偏食がち。
ストレスが溜まるとアイスを食べたくなる。
間食(ポテトチップス)が多い

→改善の提案:コンビニ弁当をはじめ旨み調味料(グルタミン酸ナトリウム)が多い食品は避けてください。
(食品表示にアミノ酸、たんぱく加水分解物や酵母エキスと書かれているもの)
これらは脳に対する負荷が大きすぎると考えられます。

人工甘味料も避けましょう。

カルシウムやマグネシウムを多めに摂りましょう。

【その他】
ADHD・アスペルガー・自閉症など脳が関係する疾患全てに言える事ですが、
脳に異常な興奮を与えることは避けた方が良いのだと思います。

そういった点から、
パソコンやスマホを見過ぎない(特に夜間)
イヤホンで音楽を聞く時の音量も控えめに。

という一見関係なさそうな事も影響するのではと考えています。
(実際にトゥーレット障害の男性がこれを改善したら症状がとても軽減されました)

どんな病気にも言える事ですが『漢方薬さえ飲めば治る』とうまくいくことばかりではありません。
医は3割 養生7割 と言われていますから、養生はとても大事なことなのです。

どんなものを食べた方が良いのか悪いのかはひとそれぞれです。

また、衣食住の環境や人間関係の事情なども考慮しなければいけません。

これらは患者さんひとりひとりと向き合って提案することが大切だと思っています。

病院の治療はもちろん、いろんなことをやってみてダメだった。
漢方薬も飲んでいたけど効果がよくわからなかった。
そのうえで当薬局にご相談にいらっしゃる方が最近多いです。
あきらめる前にご相談ください。

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