【治療終了】チック症・分離不安・心因性頻尿・滲出性中耳炎
チック症の症例です。
前回の内容はこちら
チック症は早いうちから改善が見られました。
そのまますんなり漢方薬を卒業するかと思いきや、チック症以外の症状に色々悩まされ新しく出てきた症状に対し漢方薬で治していきました。
チック症・分離不安・心因性頻尿・滲出性中耳炎
これらの症状は原因が全く違うと思われがちですが、漢方の見方ではこの4つの病気が出やすい体質というものがあります。それに沿って漢方薬を選び、日頃の食べるものや睡眠などの養生をある程度してもらった結果治癒に至りました。「漢方薬は苦いからこどもは飲めないだろう。」
僕も漢方を始めた頃はそう思っていましたが、どのお子さんも体質に合っているものはしっかり飲んでくれます。
もちろん漢方薬は苦いので苦味を感じますが、それでもしっかり飲み続けてくれるものです。
ちなみに、チック症のために飲んでいた煎じの漢方薬は糸練功でチェックし完治したと思われたとほぼ同時期に、突然飲みたがらなくなりました。
漢方薬を飲み始めて1ヶ月
チックの頻度は十分の一に減りました。
便通も改善してきて食欲も増えました。
2ヶ月経過
チックが減ると同時に出ていた心因性の頻尿が改善。
チックはほとんど出ない。(1ヶ月で1回)
昔から風邪をひくとなかなか治らず中耳炎になってしまう。
中耳炎も慢性化しており、医師から滲出性中耳炎と診断されている。
チックの治療が良好なのでチックの漢方薬を減量し、風邪・中耳炎の漢方薬を併用。
3ヶ月経過
チックは全然出ていない。
心因性の頻尿もなし。
しかし朝お腹が痛くなって幼稚園に行きたくないと言うそうです。
分離不安が強いので、腹痛もその影響で出ているようです。
(糸練功でチェックしました)
心因性の頻尿も再び出てました。
4ヶ月経過
チックは全然でないが、分離不安は強いまま。
普段は便秘だが幼稚園に行く日や母親と離れ他所に預けられると下痢をする。
5ヶ月経過
分離不安は多少あるものの、精神的にすごく落ち着いてきました。
小便の回数も減少。
おなかも丈夫になり下痢が減りました。
6か月経過
チック:全く出ない
分離不安:母親と離れても平気になった
大便:ほぼ毎日出る
小便:心因性の頻尿は無し
滲出性中耳炎:医師の診察で治っていると診断されました