急に気分が落ち込む(うつ・起立性調節障害)
急に気分が落ち込む(うつ・起立性調節障害)
24歳 女性 身長156cm 体重50kg
「うつ症状がひどく、朝起きるのがつらいです。
急に気が落ち込むことも、急にイライラすることもあります。
仕事のストレスが大きいのですが、この症状、漢方薬でよくなりますか?」
困っている症状は?
病院での診断は、鬱(うつ)と起立性調節障害とのこと。
・朝、目が覚めてもなかなか動きだせない
・急にイライラする
・急な気分の落ち込み、なにもかもがイヤになる
・やる気がでない 無気力
・気分の浮き沈みが激しい時は頭痛もひどくなる
・睡眠の質が悪い(布団に入ってもすぐに眠れない。寝付きが悪いので苦しい)
体質をチェック!
□ 低血圧 70~108mmHg(上)/45~60mmHg(下)
□ 立ちくらみが多い
□ 寝汗をよくかく
□ 疲れやすい
気功でチェックし漢方薬を選定
問診と気功でチェックしたところ、お困りの症状の原因は自律神経の乱れであると推測できます。
症状を治すために、①血を増やす漢方薬と②気の巡りをよくする漢方薬を飲んでいただきました。
漢方薬を飲んで変わった!
2回目の来局(漢方薬を飲んで2週間経過)
□ 立ちくらみ : 減った
□ イライラ・気の落ち込み : 減った
□ 無気力 : 少し良い
さらに2週間後(漢方薬を飲んで4週間経過)
□ 睡眠の質 : 寝付きがよくなった! 途中で目が覚めるときもその後すぐ眠れるようになった!
□ 寝起き : 良くなった!!
日に日に体調が良くなっていくのが実感できてうれしい!
「漢方薬を飲んで3か月が経過したころには、だいぶ体調が良くなり症状は生活上では気にならなくなりました。」
「仕事でのストレスは大きいですが、しっかり働けるようになりました。」
と初めて当薬局にいらっしゃったときの印象では想像できないほどハツラツとした表情でご報告いただきました。
そこからさらに3か月漢方薬を飲み、順調に快適な毎日をおくれているようでしたので漢方治療を終了しました。
(後日談)
体調が良くなったおかげで、社交的(本来の自分)になり、結婚し、その後おこさんを出産したことをご報告いただき、私も大変うれしく思いました。
治療のポイント
漢方薬を飲んで早めに体調がよくなっていくのを実感いただけた症例でした。
病院では起立性調節障害の治療に、昇圧薬であるメトリジン(塩酸ミドドリン)を処方されていました。
もちろん、その薬は飲んでいたのですが、症状は改善されませんでした。
なぜでしょう?
起立性調節障害(以下OD)は自律神経の病気です。
自律神経とは体のオンとオフのスイッチというイメージがあるかと思います。
朝になったら活動を始めるので動(オン)のスイッチを入れる。すると血圧があがり、活動的になる。
夜になったら休むために静(オフ)のスイッチを入れる。すると血圧が下がり、休息状態になる。
自律神経が乱れると、このスイッチングがうまくいかなくなります。
ODの「朝起きれない」という症状はそういった意味でとてもわかりやすいですね。
朝、太陽の光を浴びるとオンのスイッチが入るはずが入らない。
また、夜になってオフになり、眠くなるはずが眠れない。
緊張はしていないのに急に動悸がするのも、血圧がうまく上がらないのも、スイッチングの乱れです。
これらの症状(体質も含め)は、自律神経の乱れという原因から起こる結果です。
血圧が低いというのは結果であり、症状のひとつです。
当然、多くある結果(症状)のうちのひとつである血圧に対してアクションをしても他の症状は治りません。
(ちなみに昇圧薬を飲んでも血圧は上がらないことが多いです。また、血圧が上がってもODの症状は当然ながら改善されません)
漢方では、自律神経の乱れを「気の乱れ」と解釈し、その治療方も体質の数だけあります。
また、性格も体質であると考えるため、性格に合った漢方薬を飲むことも重要です。
もちろん、ご自身の体質や性格にはどの漢方薬が合っているのかはわからないと思いますので、それはプロである私におまかせください。
病気が治れば人生が変わる!
今回の症例も漢方薬が大活躍しました。嬉しい報告を頂けると自分も嬉しくなります。
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