妊婦・授乳婦でも安心の花粉症漢方薬

妊婦さんや授乳婦さんは、子への薬の影響がとにかく心配。
かと言って、花粉症の症状はつらい。
そんな狭間で苦心されていると想います。

では、どうしたらいいのでしょう。
こたえは簡単、西洋薬ではなく漢方薬にしましょう。
※ちなみにうちの妻はいま授乳中で、漢方薬で花粉症対策をしています

ではでは、漢方薬なら何でもいいのでしょうか。
残念ながら、妊婦・授乳婦だから〇〇湯ということはありません。
そこはやはり、体質に合わせて薬方を選びます。

花粉症のときに病院で出される漢方薬=小青竜湯 というほど、体質関係なしに出される小青竜湯ですが、
小青竜湯を構成する生薬のひとつである「麻黄」は刺激が強いので、症状が強いときくらいにしておいた方が良いでしょう。

女性はもともと冷え性の方が多いですが、妊婦さんは胎児に血(栄養)を分け与えるために不足しがちになって冷えやすくなり、
授乳婦さんは赤ちゃんにあげるために血を母乳に変えますから、こちらも血を余計に必要とします。

どちらにしても「血が減りがちな状態」というのを考えながら薬方を決めなければいけませんね。

花粉症は冷えると悪化しますから、漢方薬を飲む以前に
肺を温めることを意識してください。
具体的には、厚着をする(特に上半身)、肺のあたりや背中にホッカイロを貼る、おしっこはため込まずに出す、マスクをする(呼気で温まる)など。

そこにさらに漢方薬を加えたら完璧ということです。
具体的には、鳳水仙(ホウスイセン)を中心に牡蠣仙(ボレイセン)・小青竜湯(ショウセイリュウトウ)・苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)・排膿散及湯(ハイノウサンキュトウ)・越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)・葛根湯加辛夷川芎(カッコントウカシンイセンキュウ)・竜仙(リュウセン)などを使い分けます。
使用するうえで体質によっては要注意なものもありますからご相談くださいね。

 

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