なかなかとれない疲れには、ビタミン栄養剤より漢方薬を!!
慢性疲労の症例です。
40代 女性
疲れがとれない! 元気になりたい!
どんな時に疲れを感じますか?
朝起きた時のだるさが強い
仕事が終わり家に帰るとダラダラしてしまう
疲れていて運動する気が起きない
疲れをとる方法といえば
・温泉(岩盤浴)に行く
・マッサージをしてもらう
・好きなことをして気分転換する
・おいしいものを食べる
・栄養剤(?)を飲む
などがわかりやすいところですが「疲れをとるために漢方薬を飲みたい」というご相談は意外に多いです。
漢方では「疲れ」の原因は
① 肝経(肝臓の機能、筋肉疲労など)
② 脾経(胃腸機能など)
③ 五志の憂(ストレスなど)
として捉えます。
問診と糸練功により、どこに原因があるのか探り、
適した漢方薬を選定します。
どんな病気にも 補法(不足を補って治す方法)と瀉法(過剰を捨てて治す方法)があります。
もちろん「疲れ」でも補法で治す場合もあれば、瀉法で治す場合もあるのです。
最大のポイントは、必ずしも「栄養補給をすれば良い」ということではないのです。
体質チェック
・朝はだるいが、動き出してしまえば頑張れるので日中は割りと平気
・最近、目が乾燥する。まぶたがピクピクと痙攣する
・肩コリ、首コリがひどい
・便秘がち
・生理前になるとより悪化する
糸練功でチェック
①五志の憂(脳ストレス)の反応 胆 陽証 0.5合
②胃腸機能 脾 陰証 1.0合
①の反応に対し、気のめぐりをよくし、血の熱をさます漢方薬を選定
②の反応に対しては、バイオ本草(生薬エキス入り酵素ドリンク)を選定
↓
21日後
「前回来た時よりは、楽かも。。。」とのこと。
この患者さんの「疲れ」の原因のメインは精神疲労です。
初回時の問診の時の話し方にも表れていました。
ビタミン剤だけでは治らないタイプの典型ですね。
「朝から疲れている」のもポイントです。
↓
14日後
〇朝起きるのが楽になった!
×風邪を引いてしまい、10日ほど咳がとまらない。
免疫を調節する漢方薬を加え様子をみることに。
つづく