鎮痛剤が効く頭痛 と 効かない頭痛
頭痛(偏頭痛)の症例です。
昭和57年生 女性
2015.08.19
排卵日ころになると頭痛が出やすい。
頭痛の場所は2か所に分かれています。
①こめかみ~前額部(おでこ)と右目の奥あたり
②後頭部~首すじ
以前から当薬局で ホルモンバランス や イライラ を目標に漢方薬を飲んでいました。
昔(小学生時代)から偏頭痛があり、病院の偏頭痛薬や市販の鎮痛剤を飲んでいて、薬が効くこともあれば効かないこともある。の繰り返しだったそうです。
普段飲んでいる漢方薬で頭痛(偏頭痛)もかなり軽減されてきましたが、最近①の頭痛がひどいのでこれを目標に漢方薬を飲みたいとのことでした。
①の頭痛は鎮痛剤が効かないことが多くてつらい。
②の頭痛はロキソニンを飲んだり、タイガーバームを塗ると治まる。
糸練功でチェックすると、それぞれ違う反応が出ます。
今回は主に①に対する漢方薬をお渡ししました。
それから1ヶ月後。
「あのお茶(緑茶)で飲む漢方薬、よかったよ!!」と喜んでいらっしゃいました。
ここ1ヶ月で何回か頭痛、もしくは頭痛がしそうであやしい時にこの漢方薬を飲むと楽になっていたそうです。
漢方薬を飲んでいると調子が良いし、子供に対してもイライラしにくくなった。
ということで漢方薬は少量で継続中です。
快適な日が増えているようで、良かったです。
漢方薬は頓服的に飲んでも良い結果が出ることも多いです。
特に頭痛の場合は「頭痛体質に対する漢方薬」はきちんと毎日飲み続け、急に襲ってくる強い痛みには「対症療法的な漢方薬」を頓服してもらいます。
すると、体質が改善されるにつれ頓服の漢方薬を飲む回数が減り、果ては体質改善がなされすべての漢方薬も卒業となります。
ただ、仕事に家事に子育てにとがんばる女性は、自身の健康のためにも、家族のためにも元気をキープする漢方薬を飲み続けるのも良い手段かもしれませんね。
栄養剤やサプリメントのような感覚とは少し違いますが、毎日の体調のくずれを補正してくれる、アンバランスを直してくれるのが漢方薬です。
(ただし、体質も症状も日々変化していますので、それに合わせた漢方薬でなければいけません)
疲れた心にも、しんどい体にも漢方薬がおすすめです。