下痢・軟便、心因性の動悸の症例です。
50代 女性
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薬(精神薬)はやめても大丈夫でしょうか?

もともとはパニック障害不眠症のためにジェイゾロフト(50mg)を服用していました。
もちろん、いままでも漢方薬と併用してやってきました。

が、最近からだの調子がとても良いことから「薬をやめたい」とご相談をされました。
睡眠の状態、動悸、頭痛はかなり改善され、体調は良いとのことです。

体質が変わってきているようなので、漢方薬も変えて飲んで頂くことにしました。

14日後。
ジェイゾロフトは半分の量にして飲んでいるけど、睡眠の状態は良いままで何ら変わらないといいます。

さらに28日後の相談時に様子を伺いました。
「シルバーウィークから飲むのをやめてみたけど、全然だいじょうぶ!」と喜んで仰っていました。

漢方では不眠や心因性の動悸がなかなか治らないのも体質として捉えます。
漢方薬は体質改善するものですから、こういった体質も治すことができると考えられています。

体質が変わるということは症状が出なくなるということですから、対症療法的に使う薬は飲む必要がなくなります。
風邪をひいていないのに風邪薬を飲む必要が無いのと同じことですね。

現在はもともとの食物アレルギーを改善するものを継続して服用中です。
つづく

精神薬を抜くのは簡単なことではありません。
しかし漢方薬は体質を改善するので「眠れない体質」を「眠れる体質」に変えることができます。眠れる体質になれば睡眠薬は必要ではなくなります。
とても簡単な理屈ですね。西洋医学には無い発想なので「一度飲んだらやめられない」「増える一方」だと思われがちですがそうではありません。
これも、いつもの「自然治癒力」です。

本来ならば眠れない状態も時間とともに元に戻って眠れるようになるはずなのにそうならない。
その原因は何かを探って、そこに必要な漢方薬をつかっていきます。

※病院の医師の指示があれば尊重するようご注意ください。
決して独断で減量や断薬はしないようにしてください。