頭痛体質を改善する漢方薬
頭痛の症例です。
40代 女性
2015.11.20
漢方薬を飲まなくても大丈夫な日が増えてきました
以前にご紹介した葛根湯が効く頭痛と効かない頭痛の続きです。
体質改善として基本となる漢方薬に加え、
①後頭部の頭痛
②鉢まわりの頭痛
の2種類を使い分けて飲んで頂いています。
漢方薬をはじめたころは毎日①と②を飲んでいたそうですが、
ここ最近になって、特に②の漢方薬を飲まなくても平気な日が出てきたとのことです。
しかし、気候が寒くなってきたためか後頭部の頭痛は相変わらずお悩みだそうです。
もともと冷え性であるため、余計に寒さで悪化しやすいようです。
漢方薬を飲み始めて2ヶ月が経ちました。
頭痛以外の変化としては最近になって今まで気になっていたおなかの冷えを感じにくくなってきたそうです。
また、朝の寝起きもスッキリ起きれるようになったいいます。
ビックリするほどの〇〇が出ました
そして今回いちばん驚いたのが、
生理時に出るレバー状の血の塊の量でした。
いまだかつてないほど、総量では両手いっぱいほど(本人談)の塊が出たそうです。
代わりに生理前に起きる痛みも今回は無かったのです。
また、今までは生理前になると足のむくみがひどく、ギューギューにマッサージしてもらわないといられないほどだったのが、
今回は「あまり足がむくまなかった」と喜んで仰いました。
治療のポイント
この方の場合は、2種類の頭痛を持っているわけですが、
どちらも冷えによる頭痛です。
冷え性を改善する漢方薬を飲み続けることにより、頭痛体質を改善していきます。
また、その場で起こる不快な痛みに対しては即効性のある漢方薬を利用します。
慢性頭痛を持っている方のほとんどは、複数の頭痛を持っていると考えられます。
どの頭痛がどんな時に出るかがわかると、自分で漢方薬を飲み分けれるようになり、
さらに改善が捗ります。
また、今回は生理時に大量のレバー状の塊が出ました。
これは漢方では「瘀血(おけつ)」であると考え、この現象は体内の悪いものが排泄されたと考えます。
今までに溜まっていた老廃物が漢方薬を飲んだことをきっかけにドバっと出てきたのでしょう。
最近はやっているデトックスのようなものだと思っていただければわかりやすいかもしれません。
次回の生理が楽しみと仰っていましたが、私も期待しています。
この調子で完治までがんばりましょう!