学校のストレスで体調不良に(起立性調節障害)
学校のストレスで体調不良に(起立性調節障害)
16歳 女性
学校のストレス(テスト、課題が多い)によって体調不良になってしまった。
3か月前、寝不足やストレスによって倒れてしまい、その後から不登校に。
病院に行ったが薬は出ませんでした。
カイロプラクティックに行ったら悪化してしまい、インターネットで探していたらこちらを見つけました。
気になる症状は?
□ 朝起きられない
□ 頭痛
□ 腹痛 : 下痢
□ 吐き気
□ 不眠 : 寝付きが悪い(布団に入っても全然眠くならない)
□ 昼夜逆転 :いまは深夜2時に布団に入るのですが全然眠れなく、ひどい時は朝の10時まで寝付けません。そのため、起きて活動開始するのは午後4時ころです。
体質をチェック
・立ちくらみがひどい
・食事をするとすぐにトイレ(大便)に行きたくなる
・生理痛がひどい
漢方薬を選定
ストレスが原因で悪化したことから、体調不良を治すためには自律神経を整える必要がありそうです。
睡眠の質もかなり悪いこと、下痢が続いていることから、それに見合った漢方薬を選定。
①緊張をゆるめ、自律神経を整える漢方薬
②おなかを元気にして下痢を治す&気力をアップさせる漢方薬
上記2種類を飲んでいただきました。
漢方薬を飲んでの反応
【 漢方薬を飲んで2週間後 】
・寝付きが少しよくなった。
・午前3~5時に眠れるようになった。
・朝起きるのが早く(10時)なった。
【 さらに4週間後 】
・新学期、遅刻したけど学校に行けた
・その後もたまに休むがほとんど学校に行けている
【 さらに4週間後 】
・課題が多く疲れて1回だけ月曜に休んだ。
・それ以外の日は学校に行けている
【 さらに4週間後 】
・学園祭にも参加ができた
症状は全く消失し、本人も体調に自信がついたので漢方治療は終了しました。
治療のポイント
西洋医学では、不登校になってしまった場合には「重症の」起立性調節障害ということで、治療には3年かかる。と言われていますが、今回の症例では漢方薬服用を開始して6週間後には学校に行けるようになりました。
昼夜逆転(16時に起きる)の状態から6週間で登校、さらに4週間後にはフルタイムで毎日学校に行けるようになりました。ご本人のモチベーション、ご家族の協力の賜物だと思います。
起立性調節障害自体は自律神経の乱れ、要するにストレスによる心の病ですが、同時に痛みや悪心など気分が下がってしまう症状を持っています。
漢方薬では症状を治すことも、原因になっている自律神経も治療が可能です。
一般的な病院や相談薬局と当薬局との違いに関しては解説ページをご覧ください。