起立性調節障害(OD)は漢方薬の得意分野です

起立性調節障害(OD)を漢方薬剤師が解説

このページをご覧いただきありがとうございます。
ふじみ薬局の高橋信人と申します。長い文章ですがきっと何かお役に立てる情報があると思いますので最後までおつきあいください。

(治療症例は文章の一番下に関連記事としてリンクがあります)

起立性調節障害の原因は?

起立性調節障害は、いわゆる自律神経失調による病気のひとつです。

原因はストレスによるものが多いのですが、なかには「心当たりがない」場合や、「昔はストレスがあったけど今はあまり感じていない、でも体調が悪い。」というケースもあります。

相談にいらっしゃるかたの年齢は、9歳~16歳あたりが多いです。



この時期は反抗期に代表される多感で心が育つ時期です。

さらに大人に比べて環境の変化(学期の移り変わり、学年が上がったときのクラス替え、進学など)も大きいうえに頻度も高く、それらが相まってOD様症状が出やすいと考えられます。

起立性調節障害の症状は?

起立性調節障害の症状は、

・朝起きられない(体を起こすことができない)

・無気力(だるい、体が動かせない)

・頭痛(低気圧で悪化することも)

・腹痛

・動悸(ソワソワ感、気分が落ち着かない)

・めまい(クラクラする、ひっぱられる感じ、たちくらみ)

・吐き気

・不眠(寝付きが悪い、途中で目が覚めてしまう)



これらが代表的な症状で、どれも漢方薬で解決可能です。

また、体型的に痩せている、食事量が少ない(体調が悪くなってからの場合も、もともとの場合も)、食べても太りにくいなど、いわゆる胃腸機能が弱い故の症状があるかたもいらっしゃいます。

漢方薬でどうやって治すの?

起立性調節障害は、自律神経のバランスが乱れている状態、漢方的解釈の「気」の乱れです。

また、起立性調節障害の症状の多くは、漢方的解釈の「水」の調整不足によるものです。



ですから漢方薬は、気の流れを整え、不要な水を排出する作用のあるものを使います。

☆西洋医学の起立性調節障害治療のガイドラインには水を1.5~2L飲むこと、とありますが、当薬局ではそれはおすすめしません。



また、塩分を多めにとるともありますが、塩分の摂り過ぎはむくみを誘発し、これまた水の調整不足につながるので、こちらもおすすめしません。バランスの良い食事であれば問題ありません。

(漢方相談時に、どんな食事がいいかをお伝えいたします。)



水分をちょっと多めにとったあと、おなかがチャポチャポ鳴ることはありませんか?

それは水分がうまく吸収できない体質の人に出る症状ですので、やはり水分を多く摂ることはおすすめできません。



胃腸機能が弱っている場合にはそちらも併せて漢方治療することをおすすめします。

(水をたくさん飲んでも血流はよくなりません)

起立性調節障害を早く治すためにどんなことを気をつけたらいいの?

生活上で気を付けること

①早起きをする

②適度な運動をする

③ストレスを発散させる

④主食は白米にする(玄米は×)

⑤水分を摂り過ぎない



①早起きする。についての補足です。

当然ですが、これができないから困っているのですよね。

大事なことは、

・朝起きたい時間(なるべく早起きがいいです)に目覚ましタイマーをセットする

・目が覚めたらからだを起こし、朝日を浴びる

・土日など休みの日も同じ時間に起きること

です。



ひとりで体を起こせない場合はご家族などに手伝ってもらいましょう。

②や③も自分の体が思うように動かない(これも症状のひとつ)ときには無理せずに。

(漢方相談時に何ができそうか、一緒に考えながら決めていきましょう)

④玄米は×は、ほぼすべての体質に言えることです。 主食は白米がいちばんです。



⑤に関しては西洋医学(病院)と言っていることが真逆なので戸惑うかたもいらっしゃいます。

実際に水分を多くとっても症状がよくならないかたが多い、または頑張ってもそんなに飲めないという声が多いです。

想像してみてください。小学校3年生ころから多い病気です。



8歳というと体重は大人の三分の一から半分程度。

逆に言うと大人に水を4~6L飲めと言っているようなものです。

そう考えるとさすがにおかしいことに気づくかと思います。



【最重要】ご家族のかたへ

起立性調節障害は自律神経のバランスが崩れ、自分で自分をコントロールできなくなっている状態です。

朝はダメダメでダルそうなのに夕方に元気になるのも症状のひとつです。



気合いが足りないとかサボっているとかそういうことではなく、上記のものは病気の症状であることをご理解ください。(骨折はレントゲンで見えますが、心の傷はどの検査でもわかりません)



病気を治すうえで一足飛びにはいきません。徐々によくなっていくものです。

もどかしい気持ちはお察ししますが、それをいちばん感じているのは他でもないご本人だと思います。

私と、患者さんと、ご家族、3人4脚で病気を治していきます。



歩幅を合わせないと転んでしまいます。

結果、ゴールするまでの時間は余計にかかってしまいます。



西洋医学のガイドラインには不登校の場合は重症で、治るのに3年はかかると書かれていますが、当薬局では「1年間学校に行けていなかったのが漢方薬を飲んで3か月で登校できるようになった例」もたくさんあります。



また、西洋医学のガイドラインには病院の薬だけではうまくいかない、心理的フォローが必要というような旨が書かれていることから、病院での治癒率はあまり高くありません。



それは、検査では異常を見つけられないこと、さらに有効な薬がないこと、心理的なフォローを仕切れていない病院(スクールカウンセラー含め)がまだまだ多いことなどが考えられます。



当薬局の治療の流れや結果はグーグルのクチコミや過去の症例などをご覧いただければと思います。

良い習慣をつくって、漢方薬を飲んで、体質改善しましょう!

病気が治れば人生が変わる!

諦める前にご相談ください。

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