3種類の頭痛
慢性頭痛の症例です。
30代 女性
どんな時に頭痛が出ますか?
①生理前と排卵日頃になると頭痛(ホルモンバランス)
②眼精疲労や睡眠不足になると頭痛(眼精疲労)
③初対面の人と相対すると頭痛(自律神経)
頭のどのあたりが痛みますか?
①・②・③ともに こめかみ・額~頭頂・目の奥のどれか、もしくは複数個所が同時に痛くなる
いままでは頭痛がしたときにどうしてましたか?
頭痛薬を飲んでいたが、飲んでも効果はイマイチで3日間くらい頭痛が続く。
頭痛がしたらひたすら休むしかない。
お風呂に入ったり温めても効果なし。逆に冷やしても効果なし。
問診と糸練功の結果から漢方薬を選定。
眼精疲労がひどい印象を受けたので、眼精疲労を解決する薬方をメインに飲んで頂く。
↓
14日後。
□眼精疲労からくる頭痛はかなり改善されました。
□時々感じていた肩こりと首こりも解消
今回も頭痛は出ました。
ひどいときにロキソニンを1錠飲んで済ましたそうです。
漢方薬を飲む以前はロキソニンを3錠飲んでようやく治まっていたそうなので、よくなってきていると実感されたそうです。
しかし新たに ④暑くて湿気があるときに運動すると頭痛がする(吐き気もある)
という症状が出たそうです。
こちらも考慮して漢方薬の内容を変更し、飲んで頂くことに。
↓
さらに2週間後。
□頭痛出るけど、痛みが引くのが早くなった
蒸し暑いこの時期は毎年体調がすぐれず憂鬱だったのが、元気でいられるので嬉しいと仰ってくれました。
私がみた感じにも、本人の自覚的にも改善傾向にあるので、継続して漢方薬を飲んで頂いてます。
つづく
治療のポイント
頭痛は原因が多岐にわたる病気です。
高血圧の人もなれば低血圧の人もなりますし、体力が有り余っている人もなれば虚弱な方もなります。
気のめぐりが悪くてもなりますし、水のめぐりが悪くてもなります。
ホルモンバランスの乱れにもあわせて出てきますし、環境変化やストレスでも出ます。
漢方では『痛む場所』や『痛むタイミング』『頭痛時に出る症状』などから原因を探り治療に導きます。
痛む場所として多いのは
□こめかみ
□後頭部
□鉢まわり(頭の周囲全体)
□前額部
□頭頂部
痛むタイミングとしては
□朝や夜などの時間によるもの
□眼精疲労や肉体疲労など、疲れがたまると出る
□夏や冬など、気温に影響される
□大きな温度差によるもの
□ホルモンバランスによるもの
□考え事をしたりストレスを感じたときに強く出る
頭痛時に出るほかの症状として
□嘔吐(吐くとスッキリする)
□吐き気(吐きたくても吐けない、吐いてもスッキリしない)
□めまい
以上をヒントに解決へ導きます。