子宮内膜症と不妊を漢方薬で
子宮内膜症と不妊
「根本の体質を改善したい」と漢方相談にいらしゃいました。
詳しく聴きましたら、子宮内膜症(チョコレート嚢腫)、不妊、イライラしやすい、肌荒れ、ニキビ、胃腸が弱い、肩こり、冷え症で悩んでいるとのことでした。
子宮内膜症は5年前に診断され、ピル(ホルモン剤)を服用していました。
気になる症状は?
生理痛がとても重く、生理初日から3日目まで激しい痛みが続きます。
鎮痛剤を飲まなければ動けないので、本当はいやなのですが今は薬に頼っています、と仰いました。
生理前には茶色いおりもののようなものが出ます。
生理は7日間くらい続くので貧血っぽくなります。
糸練功でチェック(皮膚)
まずは肌荒れを治したいということで、皮膚の状態をチェックし、皮膚の炎症と腫れをおさえ、新陳代謝を活発にする漢方薬を飲んで頂くことになりました。
漢方薬を飲んで2週間後
様子を伺うと「生理前に必ず出ていた鼻やあご周囲のボツボツが煎じ薬を飲んだらすぐに消えました。」と喜んで仰いました。
肌が早くも調子が良いので、子宮系の問題解決に乗り出しました。
□生理痛がとてもひどい
□経血の量が多い
□塊がまじる
□全身がむくむ
これらの点から体質や病気の程度を推測します。
糸練功でチェック(子宮)
チョコレート嚢腫は漢方では瘀血(おけつ)のひとつと考えます。ドロドロしたものが固まってなかなか体の外へ排泄されないものというイメージです。
子宮内膜症は漢方薬では虚証(きょしょう)と考えます。語弊はありますが、ざっくり言うと貧血です。
一方では捨て、一方では補わないといけないということですね。
病院(西洋医学)で治りにくいのはこのためかもしれません。
漢方薬は、老廃物を捨てる漢方薬と血液を増やす漢方薬の2種類を飲んでいただきました。
さらに、生理痛がとにかくつらいとのことなので、生理痛が起きた時に飲む速効性の漢方薬もお渡しいたしました。
さらに3週間後
「生理痛がありませんでした!」
生理前で生理痛がきそうだったので、速効性の漢方薬を飲んでおいたら痛みが出ずに済んでよかったと仰いました。
肌もいい感じ。
「いままでは内膜症で妊娠が難しいだとか、生理痛がひどすぎてこどもをあきらめていましたが、今日から基礎体温をつけてみます!」
と、とても明るい表情に。
今回も前回と同じ漢方薬を飲んで頂きます。
たくさんあった症状が徐々によくなり、症状がなくなっていく。
漢方薬の醍醐味ですね。