ストレスで悪化する様々な痛みの治療
心因性の痛みの症例です。
39歳 女性
漢方薬を飲み始めて30日が経過しました。
症状の変化は? 漢方薬を飲む前→30日後の変化
①肩こり : 常につらく鎮痛薬を飲むほど痛い。特に背中(肩甲骨辺り)
→ 気にならなかった。もちろん痛みも無し。
②生理痛 : 前日が特にひどい。毎回鎮痛薬を服用していた。
→ ほぼ無くなった。「少しおなか痛いなぁ」程度に軽減。
③頭痛 : 右側頭部のどこかが常に痛い
→ ほぼ無くなった。ここ2週間で1回、前額部に痛み。
④手足のむくみ : 常にむくんでいる。手の指が曲げにくい
→ ほぼ消失。生理前日のみ、むくんでいたとのこと。
⑤疲労感 : 朝からだるい。つかれやすい。
→ まぁまぁ。起床時に少し疲れが残ってる感じがする。
改善の途中なので漢方薬は継続。
治療のポイント
最近生理痛がひどく、疲れもとれないことから来局されました。
手足のむくみは5年前から、頭痛・肩こりは10年以上前からの悩みでした。
改善のスピードが速く、ご本人も嬉しそうだったのが印象的でした。
また、この方は毎日の酒量が少し多めです。
ストレスがたまるとスイッチが入り、際限なく朝まで飲んでしまうそうです。
これは自然治癒力に影響しますから、なるべく控えて頂きたいところですが、
仕事のストレスによる防衛反応ですので一切禁止は酷かと思い様子をみることに。
漢方薬を飲み始めてからも酒量は一切変えなかったものの、これだけ諸症状が改善したことを考えると、現時点では「やめなければ絶対治らない」という条件ではないようです。
その代わりに酒を飲んだ時の過剰な水分を排泄する漢方薬をお渡ししました。
症状が全部消失する前に色々出てくるかもしれませんが、
出てきた症状に合わせて漢方薬の中身も調節して対応できます。
急性の症状はすばやく治ることが多いのでご安心ください。
がんばって続けていきましょう。