不眠症の漢方薬は使い分けるのがポイント
不眠症の症例です。
昭和58年生 女性
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出産後に仕事を再開したら、、、
出産後に仕事を再開したら、頭痛や不眠症が再び強く出てきてしまい漢方薬で対応しました。
出産前と違うのは「睡眠時の動悸」があらわれたこと。
精神的な面としては「色々と不安になってしまう」とのこと。
しかし、仕事は楽しくできており、ストレスは感じていないといいます。
不眠症の症状としては、
①寝付きが悪い
②1時か2時ころになると目が覚めてしまいその後全然眠れない
漢方では
①は水毒タイプ ②は血毒タイプ としていますが、この方の場合は両方の症状が出ています。
そのため、漢方薬も2種類つかいます。
今回睡眠の状態を聞いたところ「寝付きは良いけど、途中で起きてしまうことがたまにあるからどうしたらいいですか?」と仰いました。
これは血毒の影響が大きいと考えられますので、
困った症状が出る時間に合わせ、
①は昼と寝る前に、②は朝と夕方に飲んで頂くことにしました。
不眠症に対して漢方薬は体質改善として効果があります。
しかし、その場の症状に対応することもできます。動悸に対しては漢方薬を変えて飲んだその日からすっかり動悸が出なくなりました。