体外受精をやめて漢方薬で妊活。
不妊症の症例です。
36歳 女性
不妊症には漢方薬が良いと聞いたので
「いままでは病院で対外受精を行っていたのですが、何度やっても(卵が)8分割で止まってしまいます。
こちらに通っている友人に不妊症にも漢方薬が良いと聞いたので、一旦病院の治療をやめて漢方薬を飲んで体質を変えたいです」と相談にいらっしゃいました。
受精した卵が8分割でとまってしまう原因は
受精した卵が8分割でとまってしまう原因は
①染色体異常
②卵子の質が悪い
西洋医学ではこの2つであることが多いとされています。
染色体異常は誰が悪いでもなく仕方のないことだと思います。
この方の場合は、何度やっても同じ結果に終わってしまうことから、卵子の質も影響しているかと思いました。
問診と糸練功で漢方薬を選定
①子宮の血流をよくする漢方薬
②自律神経を整える漢方薬
2種類を飲んで頂きました。
基礎体温表を参考に、体調も整えつつ、漢方薬を9カ月続けたところで妊娠し、
先日無事出産されました。
問診と糸練功からみえてくる妊娠しにくい体質の特徴は?
この方の場合、問診をした時点で少し気になることが何点かありました。
※これがすべての方に通じるわけではありませんが、参考にして頂ければと思います。
・生理痛(初日~2日目)
・疲れやすい
・冷え性(太腿から足の指先まで)
・むくみがひどい
これらの症状があると漢方では血虚(けっきょ)を考えます。
血虚とは血が少ない状態、いわゆる貧血をイメージして頂くとわかりやすいと思います。
しかし、血液検査での貧血の項目が正常値範囲内であっても血虚であることはとても多いので気になる方はご相談くださいね。
さらに、食事の内容として気になったのは
・朝食は毎日 パン 豆乳 フルーツ(バナナやパイナップルなど)
・昼食は弁当を持っていくが冷凍食品が多い
・飲酒は毎日
生活スタイルを変えることは大変ですが、これらも少しずつ改善して頂きました。
また、仕事が忙しく、ストレスも多いとのこと。
仕事が忙しいということも、肉体的な疲労につながり、血虚を招きます。
ストレスをなくすことは仕事をしている以上無理なので、これに関しては漢方薬で対応しました。
妊娠を望まれている方へ
子宝に恵まれない原因はひとそれぞれですから、漢方薬は体質にあわせたオリジナルなものがおすすめです。
この方は仕事で忙しいということで粉薬でしたが、煎じ薬のご用意もあります。
子宮の血流をよくするために今回は温めることも大事だったので、本当は煎じ薬の方が効果が高いのですが、ライフスタイルにあわせてストレスなく続けることも大事かと思います。
これもまた人それぞれ。
あきらめる前にご相談ください。