症状(動き)はすぐに良くなったけど、、、

チック症の症例です。
13歳 男性

運動チック(首ふり・口をモゴモゴさせる)で悩んでいます

中学1年生の男子です。
小学校6年生の時に一時的にチックが出ていたもののすぐにおさまってのだが、ここ最近ひどく出るようになったので親御さんが心配になり相談にいらっしゃいました。

運動チック首振り 舌を口の中で強く動かす 足をゆする(貧乏ゆすり)(全て自覚なし

平日も休日もおなじくらい症状が出ている。
テレビをボーっと見ている時に強く出る。
緊張したときにも強く出る。

【糸練功でチェック】
①緊張を緩和させる漢方薬
②興奮をおさえる漢方薬
2種類の漢方薬を一緒に煎じて飲んで頂きました。

漢方薬を飲んで1ヶ月経過
飲みはじめてすぐにチックが減ったのですが、部活やテストなどで忙しくなったら再び出てしまいました
問診と糸練功でチェックし、同じ漢方薬を継続して頂きました。

2ヶ月経過
日によって出る時がある。しかし回数は少なくなったし首をふる強さもおとなしくなっているのであまり気になりません

3ヶ月経過
夏休みが終わって新学期に入った時に少し出たがそれ以降は良好。

6ヶ月経過
ずっと調子良かったがここ最近少し出ているとのこと。

詳しく話を聞いたら、最近夜更かししてゲームをする機会が多かったと仰いました。
(夜更かしもテレビゲームも脳を興奮させてしまうので良くはありませんね。
この方の場合、眼精疲労もチックを悪化させる要因になるので気をつけましょう。)


ゲームは友達とオンラインでやっているので時間をずらしたり減らすのが少し難しいようだったので眼精疲労を改善する漢方薬を追加して頂くことに。



9ヶ月経過
夜更かししても出ない。
テストや部活で疲れていても出ていない。
眼精疲労の漢方薬はゲームの時間が長かった時にたまに飲んでいるとのこと。

だいぶ調子が良いということで漢方薬を飲まずに様子をみてみるとのことで一旦終了しました。

 

 

チック症改善のポイント

今回の患者さんは自身に自覚のないタイプでした。
周りから見ているとチック症状(首ふり)は出ていますが、本人はやっている自覚がありません

この場合「首ふりをやめろ」と注意しても仕方ありません。

自覚がないので余計なストレスになります。

ご家族には「気になってイライラしてしまうかもしれませんが、できるだけ注意しないようにしてください」とお伝えしました。

また、チックは脳の異常な興奮によるものと考えられているため、強い緊張状態はなるべく避けるようにお伝えしました。

強い緊張状態として今回の場合は
□ スマホやPC、テレビゲームを長時間操作する
□ 夜更かしをする
でした。

それと、長期休暇(GWや夏休みなど)で睡眠のリズムが崩れるとチックが悪化することが多いです。

長期休暇中、多少の夜更かしは良いとしても「起床時間はいつもどおり」は守って頂きました。

 

チック症といっても症状や悪化してしまう原因はひとそれぞれです。
西洋医学でダメだった場合もあきらめずにご相談ください。

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