修学旅行に行かせてあげたい(起立性調節障害)
修学旅行に行かせてあげたい
16歳 女性
起立性調節障害(OD)と診断され、病院の薬と漢方薬を飲み鍼治療もやっていますが良くなりません。
1か月前に風邪をひき発熱。
その後から学校に行けなくなってしまいました。。
「6週間後に修学旅行があるので行かせてあげたい。」とお母様が相談にいらっしゃいました。
お悩みの症状は?
・朝起きるのがつらい(上半身を起こすことができない)
・背中が重い感じがする
・立ちくらみがする(クラクラする)
6時に目が覚めるが、活動開始は13時。
それまで布団から出られない。
漢方薬を選定
①貧血を治す漢方薬
②気のめぐりをよくする漢方薬
2種類の漢方薬を飲んでいただいました。
2回目の来局(2週間後)
漢方薬を飲んで2週間。
・背中の重みはなくなりました!
・立ちくらみが減りました(1日5~6回が2~3回に)
・肩に石が乗っている感じがしてしんどい
・活動開始時間が早くなった(10:30から動けるようになった)
授業は午後から参加しているとのこと。
毎日夕方になると微熱が出ることがわかったので、漢方薬の内容を変更。
3回目(漢方薬を飲んで6週間後)
「無事に修学旅行にいけました!お土産もいっぱい買ってきてくれて、本当によかったです。」とお母様がうれしそうに報告してくださいました。
その後も毎日フルタイムで学校に行けていますが、まだ全快ではないので漢方治療は継続中です。
完治まで三人四脚でがんばりましょう。
治療のポイント
西洋医学では、不登校になってしまった場合には「重症の」起立性調節障害ということで、治療には3年かかる。と言われていますが、今回の症例では漢方薬服用を開始して3週間で学校に行けるようになり、6週間後にはフルタイムで登校できるまでに至りました。
13時まで動けない状態から6週間後に修学旅行。と最初聞いたときには無茶かなとも思いましたが、ご本人のモチベーション、ご家族の協力もあって成功いたしました。
起立性調節障害自体は自律神経の乱れ、要するにストレスによる心の病ですが、同時に痛みや悪心など気分が下がってしまう症状を持っています。
漢方薬では症状を治すことも、原因になっている自律神経も治療が可能です。
一般的な病院や相談薬局と当薬局との違いに関しては解説ページをご覧ください。