ドライアイによる涙目が軽減
眼精疲労・ドライアイ・涙目の症例です。
60代 女性
2015.07.30 前回の記事
漢方薬を飲んで4週間経過
□眼精疲労 ← 漢方薬を飲んで2~3日で改善
□頭痛 ← 漢方薬を飲んで2~3日で改善
□ドライアイ ← 軽減
□涙目 ← 軽減(以前ははずかしいくらいダラダラ流れていたとのこと)
□肩こり ← 消失
□首コリ ← まだ気になる
かなり早い段階で改善がみられ、いまも日に日に良くなっていっているようです。
ただ、たまにフラフラ・フワフワとめまいがするとのことで、めまいの漢方薬を追加しました。
「こんなに早く効くとは思わなかった。漢方薬ってもっとじわーっと効くものだと思ってましたから。」
とご本人も驚きの改善スピードです。
首コリとめまい、脳の血流も気になるということで、眼がよくなったらそちらの治療もしていきたいとのことでした。
治療のポイント
ドライアイと涙目は漢方薬で良くなることの多い症状です。
病院でもドライアイ治療用の点眼薬がありますが、効果はまちまちですね。
西洋薬は対症療法です。なのになぜ効く人と効かない人が居るのか。
それは漢方薬にできて、西洋薬にはできないことがあるからです。
漢方では『目』は『肝』によってコントロールされていると考えられています。
肝臓に貯蔵された血液(栄養と酸素)が目に届くことによって「見る」という働きができるようになるということです。
ですから、貧血に代表されるような血が少ない体質(血虚といいます)では、眼精疲労はマッサージなど外部刺激だけで治ることは少なく、
目もしくは肝の栄養になるようなものを補う必要があります。
この症例の方の場合は、主に肝経絡に入る漢方薬(煎じ)と明目仙を飲むことで劇的に改善されました。
実は、私もパソコンをよく使うので眼精疲労になったりしますが、そんな時によく飲む薬方です。
いまはスマホ症候群という言葉もありますように、眼精疲労が起こりやすい社会環境だと言えます。
しかし、パソコンがなければ仕事になりませんし、スマホはとても便利です。
でもやっぱり疲れはたまってしまいます。
そんな時には目を休めるのが最適な養生ですが、そこに漢方薬を加えるとより良いですね。