漢方薬を飲むと安心する ~不眠と動悸~
不眠症の症例です。
昭和58年生 女性
2015.09.10
心配事があるとなかなか寝付けなく、ひどいと動悸がする
考え事をしたりしてなかなか眠れないと焦ってさらに眠れなくなるといいます。
焦ると鳩尾(みぞおち)のあたりにドクドクと動悸が出てきます。
動悸が出ると「このままどうかなってしまうのではないか」と不安になりさらに状態が悪化します。
動悸を経験した方の多くはこう仰います。
「このまま死ぬのかと思った」と。
患者さんを安心させるためにも「動悸だけで死ぬことはありませんよ」とお伝えするのですが、
やはり当の本人にとっては恐怖のようです。
いままでも何かあると動悸や不眠症状(寝付けない、途中で目が覚める)が出ていたので、体質改善のために普段から漢方薬は飲んでいました。
今回はそこにさらに頭痛も加わったため「体がどうにかなってしまった」と思ったらしいです。
こういうときは普段の漢方薬の補助となるものを追加して飲んだり、
即効性のある漢方薬を頓服したりして対応します。
漢方治療の最中も、人間のバイオリズムとでも言いましょうか、日本に四季が合ったり雨が降ったりカンカン照りになったりするように、
いつもいつも快適な状態とは限りません。
症状が悪化してしまったとき、または何か新しい症状が出たときにどう対応するかが大切です。
この方もアドバイスのとおりに飲んでみたらすっかり良くて、また良い感じになってきたそうです。
「これからも多分いろいろあると思いますけど、その時はお願いします」と笑顔で仰いました。