乳腺炎 乳汁が出過ぎるというのも つらいのです
乳腺炎の症例です。
30代 女性
母乳の分泌が多くて詰まるのがこわい!
2人目を出産し授乳をはじめたが、
乳汁の分泌量が多くて張っている。
乳腺が詰まってしまうのがこわい。
乳腺炎の症状は?
今回の症例は乳汁過多の乳腺炎です。
乳腺炎の症状としては、
・張りやしこりがある(赤ちゃんをだっこしたときに違和感を感じる)
・乳汁(おっぱい)が出にくい
・赤ちゃんが乳汁を飲んでいるときに痛む
・授乳後に痛む
・授乳後時間が経って乳汁がたまってくると痛む
治療のポイント
乳腺炎は乳腺の中に乳汁が残って細菌感染することにより症状が出ます。
乳腺炎は「詰まり」ですから、詰まりを通す漢方薬を飲むことで治療します。
また、乳汁は血液から作られるため、食事の影響が大きいので、
食養生は大事だと考えます。
なるべく避けた方がいいもの
・お肉(特にあぶらの部分)
・炭水化物(米、パン、めん)
・油(マーガリン、バター、マヨネーズ、ドレッシングなど)
・砂糖(お菓子、ジュースなど)
食べた方がいいもの
・葉緑素の濃いもの(ほうれん草、小松菜、ササヘルス)
体質チェック
・身長155cm 体重41kg
・もともとは貧血ぎみ(妊娠中は鉄剤を服用していた)
・疲れやすい
糸練功でチェック
乳腺 0.5合 胆 陽証
また、乳腺症を心配するあまり、それがストレスになってしまい精神的につらいということなので
ストレスに対する脳の反応(五志の憂)もチェックします
五志の憂(脳の松果体) 1.5合 肝 陽証
問診と気功の結果から、
①乳腺のつまりを通す漢方薬
②炎症をとり抗生物質的働きもする漢方薬
上記2種を選定。
↓
1週間後。
□ 左胸の脇にボコボコしたしこりがある → 消失
□ 乳腺のゴリゴリ感、詰まり感 → 消失
□ 張り → もう少し分泌量が減ったら嬉しい
・今までは赤ちゃんが疲れて飲むのをやめてしまっていたが、最近はしっかり飲んでくれるようになった!
ご本人の希望と問診・気功の結果から、
乳汁の量をコントロールする漢方薬を追加。(五志に対する漢方薬は減量)
↓
さらに1週間後。
状態は落ち着いている。
精神的にもかなり楽になったと喜んでいらっしゃいました。